広告は誰に向けられているの?
〜特集です〜
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先日、取引先の大手家電メーカーS社の広告展示会に行ってきました。
今回はそこで感じたことや
広告を出稿する意味について考えてみたいと思います。
広告は誰に向けられているの?
広告は基本的にはターゲットとなる消費者や
ターゲットに今後なるであろう予備軍に向けられて発信されますが、
その裏でそれとは別の方向にも向けられています。
それは・・・
1.流通関係に向けて
2.自社内に向けて
です。
本からの知識としては知ってはいましたが
先述の広告展示会でリアルにそれを感じることができました。
---流通関係---
広告の出稿量・質は、その商品を仕入れて売る側の人、
つまり
流通関係の人にとっても大変重要な問題です。
どんなにすばらしい商品でも、
しっかりしたPRやSP、広告活動をしていないものを大量に仕入れることは
大変な リスクになります。
販売店の立場では、
メーカーがきちんとした広告活動をしてくれていれさえすれば
店頭に陳列するだけで商品が売れるわけですから。
だらか、その展示会でも
広告を出稿しているメーカーの人が、
招待した流通の人に
「ね、しっかりしてるでしょ。いいもの作ってるでしょ」
という話をしていました。
コンビニ業界は
そういった考え方が非常に徹底されていて
ある一定量のテレビCMをやっていない商品は
取り扱いませんよ、となっているそうです。
「広告はビジネス」
そう言われる所以はどうやらそこら辺にありそうです。
もちろん制作やコピーワークは
単なる商品説明では
コミュニケーションが図れないので
発想の飛躍が必要です。
ただ広告制作は純粋な表現活動ではなく
大きく ビジネス活動の一役を担っているという意識が必要ということです。
---自社内への効果---
想像してください。
自分が働いている会社のCMがテレビで流れたら・・・
きっと、どこかうれしいはずです。
「わたしは、みんなが知っているテレビCMのあの会社で働いている」
といった誇りが生まれるからでしょう。
広告は
自社内の意識向上にも一役かっています。
ここ数年、企業におけるブランド確立の必要性が高まっており、
多くの企業で様々な形のブランディングを行っていますが、
ブランディングが成功するか否かは、
その企業で働く人の意識のブレを最小限にすることにはじまります。
創立者が抱いた企業理念を
商品開発から、営業、販売方法に至るまで
徹底することが必要になるわけです。
いわゆる「ブランド」といわれる企業の実態を見れば
まざまざとその様子は理解できます。
例えば、ルイヴィトン。
店員さんの接客態度、店内の雰囲気、広告のトーン&マナー、そして商品が
揺るぎない一貫性で貫かれています。
広告だけでブランディングはできませんが、
広告は自社内の社員に対して
現在の企業の位置やスタンス、トーンを伝えることができます。
そして 、誇りや自信を与えます。
誇りや自信。
展示会でうれしそうに説明をするメーカーの人を見ていて
それは、切実に感じました。
そのパワーが企業内の協調性を生み
意識の統一を図りながら
「ブランド力」になっていくのではないでしょうか。
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ブランドに関しては様々な本がありますが、
売れていて有名な2冊を紹介します。
ブランド
ブランドII
ドラマ「恋のチカラ」のモデルである元電通の天才CMプランナー岡康道と
吉田望の対談形式で書かれたナルホド!な一冊。
穏やかな対談ではあるものの、核心をついています。
広告業界ではない人も
自分がさらされている「ブランド」環境を再認識できます。
あなたが、さっき買ったソレ。
いつも買ってるそのお茶。
選んだのは、味がおいしいとかデザインが好きとか
理由はそれだけじゃないんじゃないですか・・・?
ブランド中毒にされる子どもたち
新刊です。
一生涯の顧客を作り出す、宗教がかった「ブランド」事情を暴いています。
人の深層心理を巧みに利用する企業の戦略がリアルに描かれていて最後まで一気に読んでしまいました。
■■■■■■■■■■【バックナンバー INDEX 】■■■■■■■■■■
第1回:人生を3つの単語で表すとしたら?
第2回:広告の天才たちが気づいている51の法則
第3回:広告は誰に向けられているの?
第4回:コピーはテクニックにあらず
第5回:発見→即コンタクト!
第6回: コピーライターの可能性
第7回:言いたいこと、知りたいこと。
第8回:認知的不協和を考える
第9回:コピーライターは営業マン?
第10回:アメリカの広告力の秘密
第11回:コピーライター、Webへ!
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